【ピッチコム】の仕組みや使い方!日本での導入はある?値段も調査!

米大リーグ(MLB)では、2022年のシーズン開幕より「ピッチコム」の導入を解禁しました。

ピッチコムというのはウェアブルデバイス、つまり体に装着できる電子機器のことで、主にバッテリー間のサインのやり取りに使われます。

あの大谷翔平選手も使用して以来試合運びがスムースになり、成績も向上しているとか。

そこで今回は『【ピッチコム】の仕組みや使い方!日本での導入はある?値段も調査!』と題して徹底的に調査してみました。

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目次

【ピッチコム】の仕組み

ピッチコムの仕組みは、捕手の送信機から入力された信号が投手の受信機から骨伝導の音声となってサインが送られるというものです。

ピッチコムはキャッチャーが装着する送信機とピッチャーが装着する受信機のセットになります。

詳しい構造は不明ですが、捕手が入力した投球のサインをアルゴリズムを用いて暗号化された電子信号に変換し受信機に送ると、受信機から骨伝導音声で投手に伝えられるというものだそうです。

変換された信号は数億通りもあるアルゴリズムで構成された電気信号なので、万一ハッキングなどをされたとしても、数学的に解読することは、少なくとも試合経過と同時に行うことはできないのだそうです。

ロサンゼルス・エンジェルスの大谷選手が試合中に何度もグラブを頬骨近くに当てている光景を見たことがありましたが、実際にピッチコムを使用している場面だったのですね。

大谷選手はグラブに受信機を貼りつけているようでした。

【ピッチコム】の使い方!

ピッチコムは、捕手が腕やレガースに装着した送信機のボタンを押すことでサインを入力して使用します。

捕手が装着する送信機には、9つのボタンがあり、それぞれのボタンには使用する球団が割り当てた球種やコースなどの情報がコードとしてインプットされていて「カーブ」や「シンカー」、「内角高め」「外角低め」などの情報に変換されます。

1回目で球種を選択し、2回目でコースを選んで入力し、受信機に伝達されます。

受信機は超小型のデバイスで、直接帽子の鍔や耳元に貼ったり、グラブに貼って使用し、骨伝導の合成音声として投手に伝えられます。

しかし双方向ではないようなのでサインの可否については、投手が首を振るなどの物理動作が必要なようでした。

ピッチコムの使用については各球団や選手ごとの意思に委ねられているようで、実際に使用したMLB選手たちの反応をみると

「これは本当に野球を変える可能性があるよ」

マイク・ズニーノ捕手(レイズ)

「これまではずっと下を向いてサインを見ていたけれど、今までとの違いに慣れればいいだけだからね」

ザック・グレインキー投手(ロイヤルズ)

といった肯定的な意見があると同時に

「機器を導入することで二塁ランナーはサインを盗めなくなるが、投手は難解なサインを使いこなせるというプライドやアドバンテージでさえもなくなるのではないか」

マックス・シャーザー投手(メッツ)

という否定的な意見も見られ、今のところ球団やバッテリーによっては使ったり使わなかったりしているようです。

ピッチコムはバッテリー間だけではなく、ピッチャーを含めて4人の同時受信が可能なようで、野手の守備位置の変更などにも使えるようです。

また、ベンチやコーチからの指示にも応用できるので、将来的には使用範囲が拡大するのかもしれません。

【ピッチコム】日本での導入はある?

ピッチコムの日本での導入については、今のところ公式な発表はありません

ピッチコムのメリットとしては

・時間短縮に効果がある

・「サイン盗」などのトラブルが防止できる

として、選手や観客のストレスの軽減や良好な試合運びに効果があるとされています。

バッテリー間の意思交換などでは、いちいち捕手がタイムを要求してピッチャーマウンドに行く必要がなくなりそうですね。

余談になりますが、日本のプロ野球の最長試合時間と最短試合時間を調べてみました。

・最短試合時間  1946年 大阪対パシフィックリーグ 55分

・最長試合時間  1992年 阪神対ヤクルト   6時間29分

試合時間が長すぎるという傾向が指摘されて、最近では日米ともに時短のルールを取り入れていますが、かと言って短すぎるのも問題がありそうです。

また、サイン盗のトラブルは毎年どこかの試合で見られているようですが、選手が何気なくする仕草がサインを盗んでいるという疑念を生んでいるとすれば、試合中の動作や所作に関してもかなり気を使う必要があります。

このことからストレス軽減の意味でピッチコムの導入効果はかなり期待できそうです。

あくまで私見にすぎませんが、プロ野球の試合は、ピンチの場面で捕手が投手に駆け寄ったり、投手がなかなか首を縦に振らないなどといったシーンが、度々名場面特集に取り上げられたりもしています。

もちろん故意のサイン盗や意図的に緩慢な動作による時間の延長というのはフェアプレー精神に反するので、あくまで正々堂々真っ向勝負の上では、伝統的なスタイルの野球というものも尊重すべきではないでしょうか。

いずれにせよピッチコムの導入については、試験導入やルール設定など一定の経過期間を経なければ正式な決定には至らないと考えられます。

【ピッチコム】の値段

ピッチコムの値段については公表されていませんでしたが少なくとも1万ドル以上(日本円で約143万円以上)はすると予想します。

とあるアメリカのスポーツ用品のサイトではピッチコムシステムの故障やトラブルなどによる交換費用として5000ドル(現在の日本円で715,860円)かかるとされています。

これはあくまで交換費用なので、システム導入やノウハウなどのレクチャー費用、維持費や契約料などの諸経費を総合的に見積もって考えると、少なくとも1万ドル以上(日本円で約400万円以上)を要するのではないでしょうか。

この単価がシステム全体のものか、ユニット単位のものなのかはわかりませんので、費用対効果の検証は定かではありません。

各球団の興行収入からすれば、あまり問題はないのではないでしょうか。

まとめ

今回は『【ピッチコム】の仕組みや使い方!日本での導入はある?値段も調査!』と題して調査してみましたが

・ピッチコムの仕組みは、捕手の送信機から入力された信号が投手の受信機から骨伝導の音声となってサインが送られサイン交換ができるというものである。

・ピッチコムは、捕手が腕やレガースに装着した送信機の9個のボタンを押すことでサインを入力し、1回目で球種を、2回目でコースを選択し受信機に送信し使用する。

・投手は帽子の鍔や耳元、グラブに受信機を貼り付け、直接骨伝導の合成音声情報として受信する。

・ピッチコムの日本での導入は今のところ公式な発表はなく、導入に至るまでの試験期間は相当必要であると思われる。

・ピッチコムの値段は故障などの交換費用として最低でも5000ドル以上かかり、システム導入のためには最低でも1万ドルは下らないと予想される。

などということがわかってきました。

日本のプロ野球でも、申告敬遠や9回までの試合制限などのルールが導入されています。

それでも、野球ファンであれば少しでも長くお気に入りの選手を眺めていたいでしょうし、野球そのものの醍醐味が削がれるような試合展開では面白くないでしょう。

ピッチコムの導入が、はたして魅力ある試合にすることができるのかどうか、今後の動向を見守りたいですね。

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