イギリスの貧困家庭に育つ14歳の少女の心情を描いた長編小説『両手にトカレフ』が話題になっています。
著者ブレイディみかこさんは2019年、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』で第73回毎日出版文化賞特別賞や第2回本屋大賞 ノンフィクション本大賞を受賞するなど、今注目されているライターの1人です。
そこで今回は『ブレイディみかこの夫や息子は?生い立ちや学歴・本名についても』と題して調べてみました。
それではさっそくいってみましょう。
ブレイディみかこの夫はどんな人?
ブレイディみかこさんの夫はアイルランド移民2世の男性です。
旦那さんはブレディみかこさんの9歳下。
フレディみかこさんの夫が9歳年下ということですから、2022年現在48歳ということになります。
ブレイディみかこさんと夫はロンドンで結婚しています。
ブレイディみかこさんは福岡の高校を卒業後、大学にはいかず単身渡英して、数々の職業についていたとか。
ブレイディみかこさんの夫の現在の職業は大型長距離トラックの運転手。
元々はロンドンの金融街で銀行マンだったのをリストラされてしまい、長距離トラッカーに転職したという経緯があります。
夫の名前は不明でしたが、家族でロンドンの公営住宅に住んでいます。
なお、現在病状など詳しくはわかりませんが、癌を患っていて治療療養中だそうです。
波乱万丈の半生を過ごしてきたようですね。
ブレイディみかこには息子がいる
ブレイディみかこには、現在15歳になる息子がいます。
ベストセラーになった出世作「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」では、彼女自身の息子さんが成長していく実体験を描写しています。
息子の名前は、ケン・ブレイディといい、詳しいことは分かっていませんが、2022年現在は15歳のようです。
同作品で描かれているように、ケンさんもかなり荒れた中学校へ進学したようで人種差別やいじめ問題などに直面した学校生活でした。
数々のトラブルや困難に遭遇したケンさんですが
「人間は人をいじめるのが好きなのではなく、人を罰するのが好きなんだ」
と、母であるみかこさんに告げたそうです。
人が自分の弱さやみじめさを隠すためには他者を「罰する」ことでその代償を得るという人間の弱さを、見事に表現した言葉だといえるでしょう。
中学生にして、深層心理を語れるほどの見識があるようですね。
▼こちらの画像の後姿がブレディみかこさんの息子のケンさん
息子のケンさんは、映画の出演経験もあるようでした。
菊地凛子さん主演のイタリア映画「Last Summer」(セラグリノ監督作品)で、主演の菊地凛子さんの息子役だったようです。
この映画では貧困故に離縁され、離れて暮らさねばならない母子のひと時の心の触れ合いを見事に演じています。
荒れた学校での生活体験から滲み出る演技が出来たのではないでしょうか。
しかし俳優としてはこれ一本で、たまたま監督の目に留まったので出演が決まったのだとか。
いろいろな経験を出来るうちにしておくというのが、ブレイディ家の伝統なのかもしれません。
ブレイディみかこの生い立ち
ブレイディみかこさんは、福岡県福岡市で1965年6月7日に誕生しています。(2022年8月で現在57歳)
詳しくは分かっていませんが、両親は駆け落ち同然で若くに結婚しみかこさんを身ごもったとか。
父は土建屋の職人で、昭和堅気で酒癖が悪く、両親も喧嘩が絶えない極貧家庭に育ったようです。
近所に住む祖母の影響で、読書が好きになり読み書きなども祖母から学んだということでした。
地元の小学校から相当荒れた中学校に進み、彼女自身も「相当グレた」と語っています。
しかし元々頭がよく、さして勉強もしないで試験に通るほどの学力があり、高校は一転して、福岡でも有数の名門校である県立修猷館高等学校(しゅうゆうかん)に進学することが出来ました。
親からは、経済的に余裕が無いため歩いて通える高校に行くように勧めたらしいのですが、彼女の才能を惜しんだ中学校の担任が奨学金の利用で進学の目途を立ててくれたとのこと。
通学のバス代をアルバイトで稼ぐことが学校にばれたのを機にさぼってばかりいたようですが
「とにかく学校に来なさい。嫌な教科は授業に出なくてもいい。おまえは将来もの書きになれ」
といって背中を押してくれた恩師の現代国語教師の導きで無事に卒業することが出来ました。
高校卒業後は、進学はせずに単身で渡英して、職業や居所を転々としながら、イギリス社会に巣食う貧困問題をモロに体感したとのこと。
その後は、二度目の渡英で結婚と出産を経験し、保育士などの兼業もしながら作家活動を続けていたようですね。
ブレイディみかこの本名は?
現在は夫の姓である、ブレイディ(Brady)を名乗っていますが、旧姓は「いしはら」のようです。
学生時代は、郷里の福岡で「博多のみかこセンパイ」というとちょっと名の通った札付きの「ヤンキー」だったとか。
出自は確かではないですが、Twitterの書き込みにそのような投稿があったみたいです。
まとめ
さて今回は『ブレイディみかこの夫や息子は?生い立ちや学歴・本名についても』ということでまとめてみました。
・ブレイディみかこの夫はアイルランド系移民二世で、元銀行マンで現在は長距離トラッカーをやっているが、癌のため治療療養中である。
・ブレイディみかこの息子はケン・ブレイディで、地元ではかなり評判の良くなかった荒れた中学校に通っていて映画出演の経験がある。
・ブレイディみかこの生い立ちは福岡で土建屋を営む両親のもとに生まれたが、とても貧困な生活が長く続いていた。
・ブレイディみかこの旧姓は「いしはら」のようである。
ということが分かってきました。
経験は人を育てるとは言いますが、ブレイディみかこさんや夫も息子もよく似た環境で生活しているからこそ、人生における大切なエッセンスを学べているのではないでしょうか。